電話をかける
今年もアートを愛する皆様に多数ご参加いただき、ありがとうございました。今年のテーマであるオノマトペとは、音や動作・感情を模倣して表現する言葉のことです。オノマトペは、言葉の持つ魅力を最大限に引き出し、感覚的な表現を可能にします。果たして、皆様がオノマトペという困難なお題をどう表現するのか、ワクワク・ドキドキしながら会場に足を踏み入れました。そこには、様々な手法や素材でルンルン・ウキウキと独自の世界を主張する作品が溢れていました。キラキラと輝く皆様のアイデアに圧倒されながら、作品を選ばせていただきました。
株式会社 インターリンク
代表取締役 小野 三四子
色も形も違う花たちが大勢集まって、ペチャクチャ・ペチャクチャとおしゃべりしている声が、聞こえてきそうです。花を活けている器にも、花がギュウギュウひしめいて、生きる力がモリモリ溢れています。たくさんの個性が自己主張をしながら、ひとつの大きな世界を作り上げてます。気持ちが沈んでいる時でも、この花たちに会うと元気になれる、そんな作品です。
この度はインターリンク様アート賞にお選びいただきありがとうございます。ただただビックリ!感謝しております。いつもは陶器で華を作っております。アレコレ役にたたない物、でも何とか使えそうな物、不用の要を目指して作品作りをしておりますが、今回のお題がオノマトペでしたので、紙粘土に挑戦。作品の作り置きからも選んでペタペタお花をツクツクさしてと、とても愉しい無我の時間でした。ありがとう御座いました。
視覚を通して触覚に訴えてくる作品です。実際に触らずとも、フワフワ・モコモコ・ヒラヒラ・キラキラ・ユラユラ・ブランブランというオノマトペが、私の皮膚に伝わってきます。きらめく白いテクスチャーの陰影が、ほんのりと怪しい想像力を駆り立てます。しっかりと現実世界の音に耳を傾けていなければ、神秘的で、不思議で、魔法がかけられているような空間に、迷い込みそうになります。
インターリンクconcept賞に選んで頂きありがとうございます。今年のテーマ「オノマトペ」と聞いて瞬時に浮かんだタイトルがBlanc Blancです。あるやなしやの幽かな砦「着想のゼロ地点」から、ひとたびこぼれ落ちれば繁殖していく制作。それらを植物のようなテクスチャーで表しました。みなさまの作品と共に重なり合うオノマトペの囁きが、その場に漂っているのを感じて頂けたら嬉しいです。
天から届いた大切なメッセージが、青く静かな湖面に触れて、音が生まれる瞬間を表しているような印象を受けました。その音は、湖面に広がり、風に乗り、木々を抜けて、生きるものたちの心へ届きます。生きるものたちが、心に届いた大切なメッセージを同じように理解し共感できれば、この世界はもっと良くなるのではないかと考えさせられた作品です。
この度はこのような素敵な賞を頂き、大変嬉しく思います。ありがとうございます。子供の頃、昆虫や小動物、木々の立てる音が少し怖くもあり、面白くもありました。生き物が立てる音は紙が擦れる音に似ています。この作品を制作しながら、田舎で過ごした日々を思い出し、少し懐かしい気分になりました。