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今年で10回を迎えた「着想は眠らない」展、テーマは<ヒカリ>です。今年もアートを愛する皆様に多数ご参加いただき、ありがとうございました。この数年のコロナ禍で、暗い時代を過ごしてきた私たちですが、ようやくウイズコロナの時代となり、新たな時代の<光>が見えてきたように思いたいところです。
この10年間、「着想は眠らない」展でいろいろな作品に出会わせていただきましたが、今年は特にそれぞれの作品のアート感度が高く、驚きました。忘我亭のドアを開けた途端、ひとつひとつの作品から放出される熱いエネルギーが不思議な<ヒカリ>となり漂い、異次元の空間となっていました。その中から、私の想像を超えた形で<ヒカリ>を表現していただいた作品を選ばせていただきました。
株式会社 インターリンク
代表取締役 小野 三四子
選定をしようと会場へ一歩踏み込んだとたん、まさに<ヒカリ>によって作品に導かれました。光を通した石たちは、もともと持っている輝き以上に美しく魅力的に輝いていました。組み合わされた石たちは共鳴し合いシナジー効果を発揮して、美の宇宙を作り出しています。ひとつひとつの石をじっと見つめていると、そこにもそれぞれの宇宙を感じました。射してくる光によって石の表情がコロコロと変わるので、ずっと見続けていたい作品です。
作品の展示という初めての機会とこのご縁、そして素晴らしい賞をありがとうございます。誰もが個性ある美しい存在である。その個性の光をアクセサリーにし、日々慈しみ愛でることでより美しく輝く。たくさんの個の光が共鳴し豊かな地球と響き合う。人も地球も、伸び伸びと生き生きと楽しんで、奏でた先で一つに熟成されていく。呼吸するように一つになる。そんな世界の種まきとなれば幸いです。
この作品は、森の中に実際に自生している植物のようです。光を求めて、精いっぱい伸びていこうとしている強さが表現されています。強さを表現しながら、ひとつひとつの芽はまわりの空気に溶け込むような<ゆるい形>になっているので、自然との一体感を感じさせてくれます。森の中を散策している時に、踏みつけないように気をつけないといけません。
この度はインターリンク concept 賞の受賞ありがとうございます。この展覧会に向けて、始めはテーマの「 光 」を作品に取り入れたいと考えていましたが上手くいきませんでした。このことが切っ掛けになり自分なりに光について考えることが出来たと思います。光について改めて考えてみると夏に太陽の光が肌に当たる感覚を思い返しました。太陽の光はとても強くて私の所まで届くし、その力で植物の芽が生まれることがすごいと思いこの作品を作ることが出来ました。
かわいくユーモラスな植物や虫たちが楽しく踊っているようですが・・・ひとたび魔法の光をあびると、それぞれの表情は怪しく変わります。そのギャップがとても魅力的な作品です。ハロウィンの夜には、蓼科の森でも<魔色の夜会>が盛大に開かれているかも知れません。
この度はインターリンク sympathy 賞に選んで頂きありがとうございました。異世界に興味があり、こんな生き物いないかな?と日々妄想しています。怪しく光る作品をみて楽しんで頂けたら幸いです。